BB_nouriN’s blog

静岡県西部の山守一族

自然の呼吸

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木の有無と土の保水力は全く関係がないという事を説明するのによさそうなので、解説いたします。

マニアックなので、記者会見でこんな説明はまずいたしません。時間の無駄です(笑)

最初に、降った雨はどうなるのか。表面の土に沁み込みます。表層土(茶色)です。

次に、その水がどこに行くのかと申しますと、木が飲みたい水は上に、表層土が保水できる分は表層土に留まります。

では、長雨や台風などで表層土が保水量の限界に近づいたとします。その時、深層土はまだ余裕があります。茶から黒に水は移動します。

では、晴れた時にはどうなるでしょうか。茶が乾くと黒の水分を引っ張ります。上方向の矢印です。

雨が降ったり晴れたりすることで、水は茶土と黒土との間を行ったり来たりします。山は呼吸しています。

雨が降っている間、木は水を吸いません。当然、水は下方向のみになります。

雨がやんでしばらくして、山が乾き、木が乾いた状態になると、上に吸い上げます。それまでの間、茶が保水できない分は黒に流れたり表面に出て沢に流れたりするわけです。

木が存在しているのは、茶土の保水のためでもなんでもありません。木はただ生きているだけなので、のどが乾いたら水を飲む。それだけです。

それによって茶土の水分量が調整されているのは事実ですが、茶土の保水は茶土の仕事なので、溜めきれなくなったら黒に流す。黒土が要らないよと言えば沢に流す。木が必要としていれば飲ませる。

それぞれがそれぞれの仕事をしている。ただそれだけです。誰かが仕事を放棄したら、この関係は成り立ちません。

自然界における共生とは、それぞれが仕事を全うする事です。何かに依存したり仕事を放棄したりする事はありません。

自然は生きています。息をするし水を飲むし、汗をかくし排水もします。人となんら変わりない。ということです。<m(__)m>