BB_nouriN’s blog

静岡県西部の山守一族

砂防ダムで防げなかったのに砂防ダム?

熱海市の土砂災害、原因究明もままならぬ状態にも関わらず早速、国土交通省が介入して砂防ダムを建設するという政策が決定した。これは納得がいかない。

 

そもそもの原因が、盛り土なのであれば、盛り土は上に山ほど残っている。

造成が不適切だった事が原因なのであれば、崩落起点から上の造成は適切なのか、これも未解明である。

多降雨が原因なのであれば、今後、梅雨時期や台風で毎度のように崩落する事になる。

排水設備が不十分だったのが原因であれば、他の造成地の排水状況を全てチェックする必要がある。

 

まだ何の確認も取れていない。県の公式見解もまだ出ていない。国土交通省がチェックして判断したのだろうか。であるなら、砂防ダムの建設にあたり、それが有効であるという根拠、それで防げるという根拠を明確に提示していただきたい。それでなければ次の災害は防げない。

 

国が決めた事を覆す事はできないので、砂防ダムは国の税金で勝手に作ってもらうとして、今回の崩落場所周辺をどのように改善すればよいか、私的見解を交えて組み立ててみようと思う。

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まず、橙で囲った部分、かなり大胆な造成がされている。

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これに対して、元の水の流れを水色線で追加。

この造成に対して排水設備が正しく設置されていると仮定して、どこからどこまでの排水設備が必要なのか。

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合流工事や迂回工事を無視して考えると、A地点の水は本来B地点に排水。

Aの量とBの量が同量でないと造成部分に蓄積する事になるので、排水は正常に行われていると信じたい。

 

次に、今回の崩落の経過報告(事実)を受けて、仮に排水設備が設けられてなかった場合はどうなるのか。

盛り土の高低差、道路の位置、整備管理状況、現在の土の状態などを加味してポイントを分けてみると、

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A・B・C・Ⅾ・E まずはこの5カ所。

このポイントに、どう流れ、どう排出されているのか。

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およそこの流れ。 Bは現在も集水地になっているが、C⇒Eに流しきれない余剰分はDに流れる。以前に、Bの地点が危険個所だと指摘したのは、こういう理由です。

 

B⇒C⇒Eの排水が成されていると考える理由は、S字道路を敷設したのがT社である事。この写真2011年1月時点で、この流れは確保されていたと考えるのが妥当。

 

ただし、この後、DとEの水はどこに流れるようになったのか。それが今回の北側崩落起点。これは誰もがお察しの事実です。

 

現状、D⇒Eの水は崩落起点から放出されている。 崩落起点は排水工事をしっかりとした後に埋めると思われますが、AとBへの流入水量の合算分を排水可能な排水設備を施工しないと、いずれB⇒CのラインとD⇒Eのラインが崩落します。

そのトリガーとなるのが、現在の集水地であるBというわけです。

 

メガソーラー側からの流入は現状では少なく、本来の沢(逢初川源流)からの水は南側崩落起点から排水されているので、直ちに問題はない。

 

ただし、メガソーラー側の問題はまた別です。メガソーラーから南斜面に対して崩落の危険は残ります。対策が必要です。

 

砂防ダムの予算、こういうきっちりとした対策に回したほうがいいんじゃないですか?

 

わからなくて防げないものを、その場しのぎで防ごうと思っても無理ですよ。税金の無駄遣いです。国土交通省さんしっかりしてくださいお願いします<m(__)m>。

 

今回はここまでにしますが、T社の敷設した2車線道路の周辺。こちらも問題だらけで、しっかり整備管理しないとA地点から北側の斜面一帯が崩落する可能性は否定できません。現在の管理がR社だとして、しっかりと管理できているのでしょうか。

 

こちらの問題と今後の整備管理対策については追って書きます。