BB_nouriN’s blog

静岡県西部の山守一族

避難判断の線をどこで引くか

前回の内容で、240mmで避難準備、300mmで避難と書きましたが、72時間の累積で適切なのか?という疑問を、内海新聞のT先生からいただきまして、なるほどたしかにそれはそうだと思いましたので、少し考察しつつ、どういう状態であればどの程度で避難するのが適切なのかを再検証です。

 

まず、私が避難する72時間300mm。これは現状に限った話になる。という事になりました。理由は、盛り土造成部分の固さが不明だからです。固めてあるのは確かだが、その程度がわからない。まんべんなく固まっているのか、ムラがあるのかも不明。

 

ということで、固化材の量が多かっただろうという事は、土壌分析で基準値を超えていた事から推察できるので、極端に固いという前提で、考え直してみました。

 

結果、72時間で300mmという判断は、今は妥当。これが、徐々に崩落していって、舗装されている部分から更に上の造成地が崩落するようになったタイミングでは、大規模に崩落するリスクは高まる。これにおいてはT先生に指摘されたように、72時間では安心感に欠ける。2週間の積算とまではいかなくとも、一週間程度の積算で判断した方がよさそうです。

 

書き込みながら考えたので、それを貼ります。

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どのようにして判断したのかを順を追って。

 

まず、水がどこに流れているかを水色で引きました。いつもの流れです。

次に、固化材が使われているだろうと思われる固い部分を橙色で囲いました。

次に、今回崩落した範囲を含みつつ、固化材が少なくこれから自然と崩れていくだろうと思われる範囲を桃色で囲いました。

 

桃色範囲は、現在崩落しながら安定化していっています。崩落して傾斜のきつくなっている部分が徐々に埋まり、傾斜がなだらかになっていく。埋まり切って安定するまでこれが続きます。今の所、少量づつなので問題ありません。

 

が、安定するまでの間にどれくらいの土砂が必要になるか。これが問題になってきます。舗装路のライン(橙色と桃色の境界)までの崩落で埋まり切って安定してくれれば良いのですが、それで足りなかった場合、更ににその上の造成部分まで崩落が及ぶことになります。

 

このように落ちていくのはないかと。下部から順々にです。

まず、一番右の紫色が落ちます。

次に、下の二つの緑色が右⇒左と順に落ちます。

そうすると、段々盛り土部分の支えが無くなりますので、真ん中の緑色が落ちます。

そこが落ちると右から二番目の紫色が落ちます。

左上の二つの紫色は、どこかのタイミングで落ちます。これは、後半ですけど、どれと連動するかまでは判断しづらい。

 

以上のように、順々に落ちていくと思われるのですが、桃色部分の崩落が進んで、橙色範囲にまで崩落が及ぶようになると、法面が固められているがゆえに、一度の崩落規模が大きくなる。これはほぼ間違いないと思われます。

 

なので、桃色部分が崩落している間は、私は72時間降水量300mmで避難しますが、その後、橙色が崩落するような状況になったのであれば、一週間降水量300mmで避難する方が賢明かなと思います。 避難準備は240mmです。

 

こんな感じになりましたが、いかがでしょうか。

 

土砂を先に投入しておきたかったというのは、これも理由のひとつになります。土留めが無いと下から順に上へ上へと崩落が連鎖していきます。どこで止まるかは、安定した時としか言えないので、安定を早めるために、下部の支えを作っておきたかった。

 

現状では山がそれをやってくれている状態です。人が手伝えることがあるとすれば、その程度の事しかないということです。

 

これを機に、避難情報を行政に任せ切りにするのではなく、自分だったらその基準は妥当と思えるのかどうかを考えてみて、自分なりの避難基準を作ってみることをオススメして、終わりとさせていただきます。

 

<m(__)m>