BB_nouriN’s blog

静岡県西部の山守一族

崩落部分が大丈夫だと判断している理由

逢初川源頭部定期チェックで、ずっと見てきましたが、しばらく前の状態と、今の状態を比較して、なぜ大丈夫だという判断をしているのかについて、少し解説させていただきます。

 

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8/9 16:13 のこの状態。土は黒色に映っていますが、青色の部分と赤色の部分があります。

この青と赤は何なのか。おそらく、青色は水分が土から大気中に排出されている部分で、赤色は水分が大気中から土に吸入されている部分。そうみる事が出来ます。人間の目には映らないけれどカメラにはこのように映ったりする。この現象は常時ではなく大気の状態や光量などの条件によって映ったり映らなかったりします。

 

なんとなくですが、湿度が高い時にこの現象は起きやすいようです。カメラとの相性でこうなっているのか、中部地方整備局がそういうカメラを使って判断材料にしているのか、定かではありませんが、そんな印象を受けます。

 

では、この時に青色だったり赤色だったりした部分は今どうなっているのか。

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8/17 16:23 の時点でこのようになっています。常時このように赤く映るわけではないので、映った時にキャプチャしています。この時の大気の状態。霧が出ていてかなりの高湿度です。表面を流れている水は、前出の写真よりも断然多いですが、その部分の色は、青から赤に変わっています。この写真で青の部分は見当たらない。

 

これから判断される事。青色部分は土中の水分が多かったので、水分が地表に圧し出される状態だった。奥から手前に向かって力がかかっている状態です。それに対して、赤の部分は土中の水分が少ないために、手前から奥に向かって水分が動いている。この状態変化から、この部分の土中水分量は、青の時点では多かったが、赤になって適正か、それより少ない状態になっている。伊豆山が火山灰土なのであれば水の排出は元々得意なわけです。木が植わっている状態ではこうはなりませんが、表面が露出した事により、この崩落面からの水の排出は、かなり早く進んで、現在ははもう土を引っ張る方向にシフトしている。

 

これはこの崩落面に限った話なので、上の造成地についてはこの状態にあるとは断言できません。このような状態を早く作りたいのであれば、固化材で固められている法面を剥がすなどの対策ができるかできないか、検討する必要があります。水平方向にボーリングして孔を開け、水の排出を促すという手も考えられます。

 

というわけで、崩落部分の水分量は、見た目の印象に比べて少なく、崩落面は安定している。土中水分量が少ないがゆえに大気中の水は表面から内部に向かっての力を発生させている。ゆえに一度に大量の土砂が落ちる事は少ない。これが全部青だった場合、力の向きが逆になるので、その範囲は一度にすべて落ちる可能性があるというわけです。その状態が本当に怖かった。

 

その状態は抜けたと思っていますが、今後も青色が発現したら要注意です。

 

これが青と赤が逆だった場合はとんでもない誤認ということになりますが。表面がカラカラに乾いた時の画像と比較しても、同じ印象を受けましたので、これで合っていると考えます。カラカラに乾いた状態から湿度が上がった状態の画像を貼っておきます。

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1時間でこのような変化をしています。参考にしてください。

 

上の盛り土造成部分については、しばらくは近づかない方が良いです。このカメラの情報から基準を作るとするなら、霧が出ているような高湿度な時に映像をチェックして、一面に赤色が発現している状態で、なおかつ、流れている水の量が少ない事。この状態が一週間続けば、なんとか近づけるかな・・・くらいです。

 

無理は絶対にダメです。作業員の命に関わります。基準は厳しければ厳しいほど良い。

 

くれぐれも安全第一で宜しくお願い致します。

 

<m(__)m>