BB_nouriN’s blog

静岡県西部の山守一族

姫の沢最終処分場 本編4/20

またここで再び会えたことに感謝致します<m(__)m>

 

姫の沢最終処分場 本編3/20 - BB_nouriN’s blog の続きです。

 

前回「佐久間ダム」の動画をオススメしたので、コンクリートの耐用年数の話か、断層の話か、迷ったのですが、世間的に今一番興味があるのは「盛り土」だと思うので、「トンパック造成」について書いてみようと思います。

 

まず最初に「トンパック」とは何なのか。

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「フレコンバッグ」とも呼ばれ、これくらいの大きさで、中に土や砂などを入れて運ぶための袋です。 使用用途は土木建築だけではなく、農業でも使ったりします。

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このように、土砂崩れなどの現場を一時的に土留めするなどの用途では非常に扱いやすいため、広く普及しています。

 

では、この「トンパック」を使った「トンパック造成」とはどういうものなのか。

 

説明するのにちょうど良さそうな場所がありましたので、こちらを使わせてもらおうと思います。(この場所がトンパック造成させているという事ではありません)

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橙色の部分が造成されています。この一番下にトンパックをこのように並べて置きます。紫色の部分です。それからこの上に土を被せます。そうすると、この場所が橙色の範囲と同じ高さの平らな土地になるわけです。

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時間が進むとこうなります。先の写真で紫色だった場所は赤〇の部分なので、薄水色のラインから徐々に土を盛って平らにしながら濃水色のラインまで盛り土が進んでいます。

橙色の範囲が斜面になっているので、その下にまたトンパック並べて土を被せる。その繰り返しです。

 

皆さんにぜひ知ってもらいたいのは、「トンパック造成」には素晴らしいメリットがあるという事です。

 

まず、運んできたトンパックをそのまま置くことで、手間が省ける。つまり造成スピードが速い。

次に、トンパックの中に入っているので、土の種類を問わない。とりあえず積んでしまえばなんでもOKです。

最後に、何が入っていても大丈夫。中身が外から見えないからこそ出来る芸当です。

 

メリットもあれば当然デメリットもあります。

 

土と土は水分を含めば合体して固まります。「雨降って地固まる」というやつです。

では、「トンパック造成」では、雨が降ったらトンパックとトンパックはくっついて固まるのか。答えはNOですね。残念ながらくっつきません。だからこそ、一時的応急的な土留めには最適なのです。くっついてしまったら今度はそれをどける時に面倒な事になってしまうわけです。

 

一時的な造成と考えると、「トンパック造成」ほど最適なものはありません。被災地で仮設住宅の土地が確保できない時などには、「トンパック造成」を使って爆速で造成すればよいのです。仮設住宅は何年かしたら撤去するわけですから。

 

まとめてみます

 

①トンパック造成は爆速で造成できる

②トンパック造成は土の種類を問わない

③トンパック造成は固まらないので耐久性がない

 

以上です。メリットデメリットをしっかり把握した上で、有効に造成を行いましょう。

 

余談ではありますが、有効な活用法がある反面、悪用もできてしまいます。

 

それはどのように行うのか。

 

業者Aがトンパックを業者Bに渡します。業者Bはそのトンパックを業者Cに渡します。業者Cはそのトンパックで造成をします。

 

この時に、トンパックの中身に問題がないかどうかをチェックされたとして、業者Cは「トンパックは業者Bから引き取ったものなので、中身については知らなかった」

と言って、業者Bにその責任が行きます。すると業者Bは

「トンパックは業者Aから引き取ったものなので、中身については知らなかった」

と言います。

 

これを、「トンパックロンダリング」と言います。(大嘘)

 

そんなわけで、「トンパック造成」は適切な場所で適切に行い、仮造成地の使用が終わったら、なるべく早く撤去しましょう。

 

今回は「トンパック造成」について解説してみましたが、いかがだったでしょうか。

 

たまたま「姫の沢最終処分場」の近くに説明に適した場所があったので使わせてもらいましたが、ここがトンパック造成されている!というのは早合点なので、今後じっくりと時間をかけて調査していかなければいけませんね。

 

それでは、また次回この場所で必ず会いましょう。

 

<m(__)m>